警察官や消防職員などへのワクチン接種 築地市場跡地で始まる

警視庁と東京消防庁の職員などを対象とした東京都が行うワクチン接種が、8日から東京 中央区の築地市場の跡地で始まりました。

このワクチン接種は、警視庁と東京消防庁の職員のほか、消防団員や柔道整復師などが対象で、都が東京 中央区の築地市場の跡地に設けた会場で、8日から始めました。

会場には午前中から警察官や消防職員などが次々と訪れ、看護師から接種を受けていました。

接種を終えた人は外に止められたバスの中で待機して、副反応がないか経過観察を行っていました。

この会場は東京オリンピック・パラリンピックの輸送車両の拠点となっています。このため、大会の準備が本格化する前の今月末までしか使うことができませんが、都は1日当たり5000人、期間中に最大およそ11万人に1回目の接種を行うことを目指しています。

来月からは渋谷区にある代々木公園で仮設のプレハブを利用して、2回目の接種を行う予定です。

接種を受けた50代の消防職員の男性は「人に感染させてはいけないという気持ちで職務に当たりたいです」と話していました。

小池知事「築地をひな型に効率的な対応を」

東京都の小池知事は、築地市場の跡地で警察や消防の職員などを対象にワクチン接種を始めたことについて、記者団に対し、「これを1つのひな型にして、今後加えていくことにしている接種会場でも効率的な対応ができるようにしていきたい。きょうは初日なので改善を重ねていきたい」と述べました。