郵送のワクチン接種案内 気付けない視覚障害者も

新型コロナウイルスのワクチン接種で、自治体が視覚障害者に郵送した接種予約の案内に点字などの表記がなく、案内が届いたことに気付かなかったという相談が各地から寄せられていることが視覚障害者でつくる団体への取材でわかりました。団体は「視覚障害者が接種から取り残されかねない」として対応を求めています。

厚生労働省はワクチンの接種予約の案内について、視覚障害者が十分に情報を入手できるよう自治体に対し、郵便の内容や発信元を点字や拡大文字で表記することを検討するよう求めています。

一方、日本視覚障害者団体連合によりますと、高齢者へのワクチン接種が本格化した5月以降、自治体から郵送された接種予約の案内にこうした表記がなく、案内が届いたことに気付かなかったという相談が各地から寄せられているということです。

このうち関西地方で1人で暮らしている高齢の視覚障害者は、およそ1か月ぶりに訪問したヘルパーから、案内が届いていると伝えられるまで気付くことができず、連絡したときにはすでに予約がいっぱいだったということです。

日本視覚障害者団体連合の吉泉豊晴情報部長は「最低限、案内の封筒に『ワクチン予約の書類在中』とわかる点字や拡大文字を表記してくれれば、役所に電話で問い合わせることができる。こうした表記がないことで、視覚障害者が接種から取り残されかねない状況になっていて、今後、高齢者以外にも接種の対象が広がる中、自治体にはぜひ対応してほしい」と話しています。