余ったワクチン 交番勤務の警察官などに優先接種指示 警察庁

新型コロナウイルスワクチンのうち、自治体で余った分を警察官に割り当てたいという申し入れが全国で相次いで寄せられているため、警察庁は申し入れを受けたうえで交番に勤務する警察官などに優先的に接種を進めるよう指示しました。

新型コロナウイルスのワクチンは警察官については優先接種の対象になっていませんが、警察庁によりますとキャンセルなどで余った高齢者用のワクチンを警察官に割り当てたいという申し入れが、全国の自治体で相次いでいることが分かりました。

一部の警察では、「先に接種することは一般の人の理解を得にくいのではないか」として申し入れを断ったケースもあったということです。

警察庁は、全国に警察に対して、申し入れを受けたうえで不特定多数の人と接触する機会が多い交番勤務の警察官や、遺体を扱う「検視官」などに優先的に接種を進めるよう指示しました。

一方、自治体によっては特定の職業の人に独自に接種を進める動きも出ていて、東京都では8日から警視庁や東京消防庁の職員に大規模な接種が始まります。