来春卒業予定 大学生就職内定率 コロナ影響ない2年前と同水準

来年春に卒業予定の大学生の就職内定率は大手企業の面接が本格化した6月1日の時点で68%余りとなりました。新型コロナの影響がなかった2年前とほぼ同じ水準になり、調査した会社はコロナ禍が続く中でも選考に影響が出ないよう、オンラインと対面の面接を使い分ける企業が増えていることなどを理由に挙げています。

この調査は情報サービス大手のリクルートが来年春に卒業予定の大学生を対象に行い、1200人余りから回答を得ました。

それによりますと、大手企業の面接が本格化した今月1日時点の内定率は68.5%で、新型コロナウイルスの影響で採用活動が大幅に遅れた去年の同じ時期より11.6ポイント上昇し、新型コロナの影響がなかった2年前とほぼ同じ水準になりました。

その理由として調査した会社は、コロナ禍が続く中でも選考に影響が出ないようオンラインと対面の面接を使い分ける企業が増えていることなどを挙げています。

内定を得た企業の業種を複数回答で尋ねたところ、情報通信業が30%、機械以外の食品や化学などの製造業が13.5%となる一方、新型コロナの影響が大きい飲食店・宿泊業は3.9%となっています。

飲食や宿泊などの業種は感染の拡大が採用に与える影響を調べた別の調査で「採用を減らしたり、中止したりした」と答えた企業の割合が高くなっていて、就職活動への影響が懸念されています。