医療体制ひっ迫 沖縄県に医療従事者100人以上が応援で派遣へ

新型コロナウイルスの感染拡大で沖縄県内で対応する医療従事者が不足するなか、全国から医師や看護師など合わせて100人以上が応援で派遣されることになり、沖縄県はひっ迫する医療提供体制の改善につなげたいとしています。

沖縄県は7日、新たに104人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

1日に公表される感染者数は7日まで4日連続で前の週の同じ曜日を下回りましたが、依然として感染状況は全国で最悪となっています。

感染拡大に伴って、患者に対応する医療従事者が不足しているとして県は全国知事会などを通じて人材の派遣を要請していましたが、全国から医師や看護師それに保健師など合わせて100人以上が応援で派遣されることになりました。

それぞれ、重点医療機関や感染者の集団=クラスターが起きた施設などで業務にあたる予定で、沖縄県はひっ迫する医療提供体制の改善につなげたいとしています。

沖縄県 7日の感染状況

沖縄県は7日、104人が新たに新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表し、4日続けて前の週の同じ曜日を下回りました。

また、南部保健所管内在住の90代の女性が亡くなりました。

沖縄県によりますと、新たに感染が確認されたのは、10歳未満から90代までの104人です。

4日続けて前の週の同じ曜日を下回りましたが、月曜日に発表される感染者数としては、5月24日と並んで、これまでで2番目に多い数です。

地域別では、那覇市が41人、浦添市、豊見城市がそれぞれ10人、中部保健所管内が8人、宜野湾市が7人、南部保健所管内が6人、沖縄市、名護市、糸満市がそれぞれ4人、うるま市、宮古島市がそれぞれ3人、石垣市、南城市がそれぞれ2人となっています。

年代別では、多い順に、20代が30人、60代が16人、10歳未満、30代、40代がそれぞれ10人などとなっています。

推定感染経路別では、家庭内が34人、施設内が12人、友人・知人が9人、職場内が7人、濃厚接触者として調査中が2人、飲食・会食が1人で、39人の感染経路がわかっていません。

県内で確認された感染者は合わせて1万8603人になりました。

また、南部保健所管内在住の90代の女性が亡くなり、県内で死亡したのは合わせて154人となりました。

感染状況の全国比較です。

県によりますと、人口10万人当たりの感染者数は6日までの1週間で109.47人と、引き続き、全国で最も多くなっています。

病床の状況です。

県内では7日現在、6日より23人少ない、632人が入院していて、国の基準での重症者は6日より5人減って83人、中等症の人は6日より4人減って349人です。

また、新型コロナに感染した患者を受け入れている県内の医療機関は県全体で新型コロナの病床の使用率が92.3%、感染者以外の患者向けの一般病床の使用率が94.1%と引き続きひっ迫しています。

一方、アメリカ軍から県に対し、新たにキャンプハンセンで3人、嘉手納基地で2人、キャンプコートニーで1人の合わせて6人の感染が確認されたと連絡があったということです。

これで沖縄のアメリカ軍関係者の感染確認は、1414人となりました。