インド コロナ 新たな感染者数減少 首都で商業施設営業再開も

新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が続いてきたインドでは、厳しい外出制限の効果もあって、1日当たりの感染者が大きく減少し、首都ニューデリーでは7日から商業施設の営業が再開されるなど、制限の緩和が進んでいます。

インドでは先月上旬、新型コロナウイルスの1日当たりの新たな感染者が連日40万人を超える爆発的な感染拡大が起きましたが、その後は減少傾向が続いています。

7日、新たに発表された感染者は10万636人と、ピーク時の4分の1まで減少し、専門家は各地で導入された厳しい外出制限の効果が表れていると指摘しています。

首都ニューデリーでも新たな感染者は381人まで減り、地元政府は先週、工場などの再開を認めたのに続いて、7日からさらに制限を緩和しました。

具体的には、個人商店などの小規模店舗は毎日営業できるほか、商業施設の店舗も1日おきの営業が認められ、地下鉄も定員の50%までの人数に限って運行が可能になりました。

ニューデリー以外でも、北部のハリヤナ州や西部のマハラシュトラ州など感染者が減っている地域を中心に、各地で制限の緩和が始まっています。

一方、インドではワクチンの不足から接種のペースが落ち、接種を完了した人は13億の人口の3%余りにとどまっていて、政府にとっては、さらなる感染防止に向けてワクチンを確保し、接種を加速できるかが課題になっています。