広島 福山市 ワクチン大規模接種開始 周辺市町の高齢者も対象

広島県福山市と府中市、それに世羅町の高齢者を対象とした、新型コロナウイルスワクチンの大規模な集団接種が、7日から始まりました。

広島県は高齢者向けのワクチン接種を早めるため、福山市の「県立ふくやま産業交流館」に大規模な接種会場を設けて、7日から接種を始めました。

会場には午前中から事前に予約した高齢者が続々と訪れ、個別に仕切られたブースで、医師による問診を受けたあと、看護師からワクチンの接種を受けていました。

県によりますと、会場では1日当たり最大で1800人が接種できるものの、予約は7日午前8時半の時点で345人にとどまっているということです。

このため県は、対象を福山市と世羅町の高齢者だけでなく、隣接する府中市の高齢者にも拡大し、接種を呼びかけています。

また県は、予約に空きがあった場合には、尾道市や三原市など近隣の6つの市と町の医療関係者なども対象に加えることを決めました。

接種を受けた福山市の女性は「市の集団接種は予約が間に合わず、こちらで受けました。ほっとしています」と話していました。

広島県ワクチン接種体制整備班の石田陽子参事は「高齢者以外にも接種してもらうことも調整し、スムーズに進めていきたい」と話していました。