ドイツ“連邦議会選前哨戦”の州議選 メルケル氏所属与党勝利

ドイツで、ことし9月に行われる連邦議会選挙の前哨戦として注目されていた東部の州の議会選挙で、メルケル首相が所属する与党が勝利しました。

ドイツ東部ザクセン アンハルト州では6日、州議会選挙が行われ、暫定の開票結果によりますとメルケル首相が所属する中道右派の与党「キリスト教民主同盟」の得票率は37.1%で前回を7ポイントあまり上回り、第1党の座を維持しました。

次いで、右派政党「ドイツのための選択肢」が前回より3ポイント余り低い20.8%で、第2党の座を維持しました。

「キリスト教民主同盟」はことし1月に党首に就任したラシェット氏のもと、伸び悩んでいましたが、地元メディアは、現職の州首相の人気に加え、新型コロナウイルスの感染状況が改善して規制の緩和が進んでいることなど、与党のウイルス対応が評価されたとの分析を伝えています。

今回の選挙はことし9月に行われる連邦議会選挙の前哨戦として注目され、与党は今回の勝利を追い風にして連邦議会選挙に臨んでいく考えです。