韓国 ムン大統領 自殺した女性下士官遺族に謝罪

韓国の空軍で、セクハラの被害を訴えていた女性下士官が自殺し、軍の対応への批判が高まる中、ムン・ジェイン(文在寅)大統領が遺族に謝罪し、徹底した調査を行うことを約束したほか、軍の綱紀粛正をはかると強調しました。

韓国では、空軍の女性下士官がことし3月、上官からのセクハラ被害を訴えたものの、先月自殺したことが明らかになった上、軍が組織的に隠蔽をはかった疑いも浮上し、空軍のトップが辞意を表明する事態となっています。

こうした中、ムン・ジェイン大統領は6日、遺族のもとを訪れました。

大統領府によりますと、ムン大統領は「国が守ってあげることができず申し訳ない」と謝罪し、徹底した調査を行うことを約束しました。

また、これに先立ちムン大統領は、朝鮮戦争の戦没者などを追悼する式典で演説し、軍に悪い慣習が残っているとしたうえで「軍人の人権だけでなく、軍の士気や安全保障のためにも必ず正していく」と、綱紀粛正をはかると強調しました。

韓国メディアはこの問題を連日大きく取り上げ、軍への批判が高まっていて、通信社の連合ニュースは「軍の中のジェンダー平等に対する認識が大きく転換されなければならない。女性の軍人を仲間としてでなく、性的な対象とする一部の時代錯誤な認識は必ず直さなければならない」と厳しく指摘しています。