【データ分析】山縣亮太100m日本新 最高速度の到達地点に注目

山縣亮太選手がマークした9秒95の日本新記録は磨いてきたスタートから中盤へのスムーズな加速がいかんなく発揮されたことによることが、レースのデータから裏付けられました。

最高速度 時速41.76km超

日本陸上競技連盟は、山縣選手が9秒95をマークしたレースで分析したデータを公開しました。

それによりますと、山縣選手の最高速度は秒速11.62メートルで、2017年に桐生祥秀選手が9秒98をマークしたときの最高速度、秒速11.7メートルよりはわずかに低い数字となっています。

それでも9秒台を出すための一つの目安となる、秒速でおよそ11.6メートル、時速にして41.76キロを超えるスピードを出していたことがわかります。

トップスピード到達地点

さらに特筆すべきは最高速度に達した地点です。

ここでも9秒98を出したレースの桐生選手と比較して桐生選手がスタートから65メートル地点だったのに対し、山縣選手は55メートルと10メートルも手前でトップスピードに達していることがわかりました。

さらにこのデータはスタートからスムーズな加速を持ち味とする山縣選手が、そのスタイルを存分に発揮しながらも、後半減速を抑え高いスピードを保ったままフィニッシュまで走りきったことを物語っています。
山縣選手自身、スタートから多田修平選手に先行されながら中盤で捉え後半引き離したレースを振り返り「自分の強みはスタートから自分のレースを作ること。中盤でいい加速を作れれば後半は走り切る自信はあった。きょうはペースを乱さない走りが好記録につながったと思う」とデータが示したとおりの手応えを感じていました。