内村航平「どんなに打ちのめされても、心底、体操が好き」

4大会連続のオリンピックとなる東京大会の代表に内定した体操の内村航平選手。
全日本種目別選手権のあとの会見で「本当に体操が好きなんだろうなと思う。どんなに打ちのめされても、心底、体操が好きで、体操を追求しての繰り返しだった。4大会もオリンピック行くとは思っていなかった」と思いを話しました。

“最後は運が味方をしてくれた”

4回目のオリンピック代表に内定した内村選手は、ミスが出るなど納得のいく演技を6日の決勝ではできず、演技の直後は笑顔が見られませんでした。
「いい演技で代表を勝ち取りたかった。だめです。ほかの選手の演技を見ていなかったので、演技を終えた瞬間は、“終わったな”と思った。代表を争っていた米倉英信選手に申し訳ない思いだ。これでは“キング”とか“レジェンド”とか言えないし、もっともっと練習しないといけない。きょうは運しかない。最後は運が味方をしてくれた」

「予選が良すぎたので自分を信じすぎたのかもしれない。またすぐに演技をやり直したいという思いだ」と話しました。
4月から始まった代表選考については-

「非常に難しかった。米倉選手もすごくいいプレッシャーをかけてくれてたので、感謝している。前向きに捉えると、オリンピックで完璧な演技を出すための試練だったと思う。完璧な演技が先に出てしまうとオリンピックでそれを超えるのが難しかったかもしれない。ミスのあったほうが強い気持ちで練習していける」

“本当に体操が好き”

東京オリンピックについてー

「過去に3つのオリンピックに出てきたが、自分の生まれ育った国で開かれ、延期もあったオリンピック。特別だという以外に言いようがない。オリンピックがあるかないかは置いて、冷静にとらえると“特別”以外のことばが見つからない」

今大会で4回目のオリンピックになることについてー

「本当によく続けている。本当に体操が好きなんだろうなと思う。どんなに打ちのめされても心底、体操が好きで、体操を追求しての繰り返しだった。4大会もオリンピック行くとは思っていなかった。自分自身でも考えられない、すごいなと思う、冷静に」

“追い求める姿勢が大事”

理想の演技の追求についてー

「僕の中では練習でもっと理想に近い演技を何回か出したことがある。それを試合で出すことの難しさを改めて感じている。練習と試合は違うと分かっているし、1種目に専念したことも難しさを何倍にもしている。進化というより、練習でできていることが何で試合でできないのか、追い求める姿勢が大事だ。完璧が出ることはないと思っているが、そこは求めないといけないし追い求めた先を見てみたい。結果や点数よりそっちを追い求めたほうが、毎日の練習が楽しくなるという信念がある。昔から変わっていないことを今なお、強く思っている」

団体の代表メンバーが決まったことについてー

「今までの自分の経験を下の代に伝えていかなくてはいけないと思っているので、鉄棒以外のこともがんばっていきたい」