離島で高齢者とともに16歳以上も集団接種 香川 観音寺 伊吹島

香川県観音寺市の伊吹島では離島での16歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が行われました。

政府はワクチンの接種を効率的に進めるため人口1000人未満の離島などでは、高齢者とともに16歳以上の住民も一斉に接種してよいという方針を示しています。

人口430人余りの香川県観音寺市の伊吹島では、16歳以上の住民のうち、島での接種を希望した270人余りを対象にした1回目の集団接種が6日までの2日間の日程で行われました。
接種会場となった島の公民館には、指定された時間に住民たちが訪れ、医師の問診を受けたあと、看護師からワクチンの接種を受けていました。

また、島の港では、接種を受けた人に副反応が出た場合に備えて、本土の病院まで運ぶための海上タクシーが待機していました。

接種を受けた23歳の男性は「仕事で島の外にも行くため、島にウイルスを持ち込まないか不安がありました。若い世代も接種できるよう臨機応変に対応してもらい感謝しています」と話していました。

観音寺市ワクチン接種推進室の合田拓司室長は「2回目の集団接種もあるので、万が一、副反応が起きたときでも、スムーズに病院まで運べるよう関係者と連携していきたい」と話していました。