ワクチン 12歳以上に対象広げ高校生など接種 京都 伊根町

高齢者へのワクチン接種が進んでいる京都府北部の伊根町では、6日からは12歳以上の児童や生徒にも対象を広げ、高校生などが接種を受けました。

人口2000余りの伊根町では65歳以上のおよそ8割と基礎疾患のある人が1回目の接種を終え、2回目の接種や追加のワクチン供給のめどもたったことから、6月4日からは64歳以下の一般接種も本格的に始めています。

6日からは12歳以上の児童や生徒にも対象を広げ、町のコミュニティセンターでは午前中高校生およそ10人が家族などと一緒に訪れました。

高校生たちは副反応などの注意点を説明する動画を見て、医師の問診をうけたあと、専用のブースに移動してワクチンの接種を受けました。

そして、15分ほど待機し、体調に異常がないことを確かめていました。

接種を受けた高校1年の女子生徒は、「少し痛かったですが打ててよかったです。安心して学校に行くことができます」と話していました。

伊根町では12歳の誕生日を迎えた小学6年生1人がきょう接種を受けたほか、今月下旬には中学生を対象にした集団接種を行うことにしています。

伊根町 ワクチン接種状況

2000人余りの伊根町では、65歳以上の高齢者およそ1000人、16歳から64歳の人およそ850人、それに12歳から15歳の小中学生およそ40人の合わせておよそ1900人が接種の対象になっています。

これに対して6日までに国から配布されたワクチンはファイザー社製の1492人分となっています。

しかし、これは1つの容器から5回分がとれる注射器を使った場合の人数で、伊根町ではインフルエンザの予防接種などで使われる7回分とれる注射器を主に使用してワクチンを「節約」しているため、必要な数を十分まかなえるということです。

伊根町は週末の集団接種を中心に接種を進め、7月中には希望する町民全員が2回の接種を終える見通しで、余ったワクチンの扱いについては、京都府と協議したいとしています。