高齢者最多の横浜 複合施設の会場でワクチン大規模接種始まる

全国の市区町で最も高齢者の数が多い横浜市では6日から横浜港の複合施設に設けられた大規模接種会場で新型コロナウイルスのワクチンの高齢者への接種が始まりました。

横浜市では集団接種とかかりつけ医などでの個別接種に加え、独自の大規模接種会場での接種が始まり、初日の6日は、林文子市長が視察しました。

会場は横浜港の複合施設、「横浜ハンマーヘッド」で、ふだんはクルーズ船の出入国管理などが行われるおよそ3600平方メートルのホールを利用しています。

この会場では7月31日までの毎日、午前9時から午後7時まで接種が行われ、期間中におよそ9万2000人が2回の接種を受ける予定です。

接種を受けた75歳の男性は「会場に来てから接種が終わるまで15分ほどでスムーズでした。集団接種会場などの予約は電話もつながらず、困っていましたが、ようやく接種できてひと安心です」と話していました。

また、77歳の女性は、「この1年半、電車にも乗らずに過ごしていてきょうは久しぶりに電車に乗りました。2回目の接種が終わるまではおとなしく過ごしますが、少し安心しました」と話していました。

会場を視察した林市長は「全体的に初日としては非常にスムーズにいっていることを確認した。7月中には希望する高齢者全員が接種できるので、安心してほしい」と述べました。