ワクチン接種「余市モデル」北海道5町村 自治体の垣根越え連携

新型コロナウイルスのワクチン接種について、自治体の垣根を越えた連携をとっている北海道余市町など5つの町村で、5日から大規模な接種が始まりました。

北海道の余市町、仁木町、古平町、積丹町、それに赤井川村は、予約やワクチンの管理を一元化するなど、「余市モデル」と呼ばれる自治体の垣根を越えた連携をとっています。

これまでかかりつけ医による個別接種を進めていましたが、5日からは大規模な接種を始めました。

会場となった余市町の高校には、事前に予約をした住民が続々と訪れ、4つの区画に分かれてワクチンの接種を受けたあと、経過観察を行って重い副反応が出ないかを確かめていました。
予約やワクチンの管理を担う余市町によりますと、会場では1日1200人程度の接種が可能で、5つの町村の65歳以上の高齢者、合わせておよそ1万1500人には7月中に接種を終え、すべての住民およそ2万4900人についても年内の接種完了を見込んでいます。

接種を受けた73歳の男性は「当初の予定より1か月半ぐらい早く打てた。個人病院は普通の患者さんもいるから、こちらのほうがスムーズだと思います」と話していました。

接種を担った余市病院の吉田秀明院長は、「住民の方に早く接種できるように、大規模な接種も併用したい」と話していました。

「余市モデル」の大規模な接種は、今月12日を除く土日の7日間行われます。