フランス 徳川家茂からナポレオン3世に贈られた美術品が公開

フランスで日本の美術をテーマにしたイベントが開かれ、幕末の将軍、徳川家茂からナポレオン3世に贈られた美術品が公開されました。

フランスでは歴代の国王が暮らしたパリ近郊のフォンテンブロー城で毎年、美術の歴史を伝えるイベントが開かれていて、ことしは日本をテーマに4日から展示会や講演などが行われています。

中でも「アートと外交」と名付けられた展示会では、日仏の専門家による研究で幕末の将軍、徳川家茂からナポレオン3世に贈られたことが明らかになった、びょうぶやたんすなどが公開されました。

このうち1860年に贈られた「佐野の渡図屏風」は、狩野派の絵師が描いた金びょうぶで、雪の中を旅する平安時代の貴族の姿が描かれ、裏には幕府の贈り物の特徴とされる金ぱくが貼られています。
このほか、フォンテンブロー城の礼拝堂には建築家の隈研吾さんがデザインを手がけた、空中に浮かぶ風船と半透明な布で覆われた茶室が設置されています。

訪れた30代の女性は「石造りの中で、おもてなしにあふれたとても美しい場所です。この中でお茶を楽しみたいと思いました」と話していました。

フォンテンブロー城のラブルデット総裁は「展示会は来場者にとって新しい発見であり、私たちのコレクションを豊かにするものだ」と話していました。