新型コロナ 国産ワクチン 研究者や企業が開発状況を報告

新型コロナウイルスの国内でのワクチンの開発を支援する「日本医療研究開発機構」=AMEDの報告会が4日開かれ、国内の研究者や企業から開発状況が報告されました。

新型コロナウイルスの国産のワクチン開発に関連して、国はAMEDを通じて昨年度、16の研究テーマに対し、支援を行っています。

4日、オンラインで開かれたAMEDの成果報告会で、7つのグループが開発状況を報告しました。

このうち、最終段階の臨床試験に入っているDNAを使った新しいタイプのワクチンについて、企業と共同研究を行う大阪大学大学院の森下竜一教授が、初期段階の試験結果の概要を公表し、免疫の働きや安全性が確認されたと報告しました。

また、ファイザー社製のワクチンなどと同じタイプの「mRNAワクチン」の開発で、初期段階の臨床試験を始めている製薬大手「第一三共」などのグループは「mRNA」の一部だけを使った新しい方法で開発を進めていると発表しました。

このほか「VLPセラピューティクス・ジャパン」のグループは、ごく少量のRNAを使うだけで、これまでと同等の効果が期待できる新たな仕組みのワクチンを紹介し、今月中にも具体的な臨床試験の計画を国の機関に提出すると発表しました。