東京都 国内で確認ない新たな変異の疑いあるウイルス 1件確認

東京都は4日のモニタリング会議で、空港での検疫をのぞき、これまでに国内で確認されたことがない新たな変異の疑いがあるウイルスが1件確認されたと発表しました。

都によりますと、確認されたのは、「L452R」の変異があり一部の「スパイクたんぱく質」が欠損している特徴を持つ疑いがあるウイルスです。

空港での検疫をのぞき、これまでに国内では確認されたことがないということです。

5月中旬に北アフリカ地域から帰国した50代の男性の検体を都の健康安全研究センターが解析した結果、確認されたということです。

男性に濃厚接触者はおらず、すでに療養を終えているということです。

都によりますと、このウイルスはドイツやアメリカ、イギリスなど34か国ですでに確認されていますが詳しい実態は分かっておらず、都は、国と連携しながらさらにゲノム解析を進めるということです。

モニタリング会議では、このほか、インドで見つかった「L452R」の変異があるウイルスへの感染が都内ではこれまでに28人に確認されたことが報告されました。

また、「N501Y」の変異があるウイルスは、陽性率が前の週に比べて1ポイント余り増えておよそ83%になり、専門家は「感染の主体となった」と分析しています。