大学のワクチン接種 迅速に進めるチーム発足 文科省

新型コロナウイルスのワクチン接種が、今月21日から大学などでも始まるのを前に、文部科学省は接種を迅速に進めるチームを4日、発足させました。大学の学生や教職員に加え、周辺の学校などにも接種を広げていく方針です。

政府はワクチン接種について、地域の負担軽減や接種の加速化を目的に、これまでの高齢者などが中心となっている自治体の接種に加え、今月21日からは、職場や大学など職域単位での接種を始めることにしています。

これを受け文部科学省は4日、局長以下40人ほどからなる、大学でのワクチン接種を迅速に行うためのチームを発足させ、各大学や厚生労働省と調整しながら、学生や教職員への接種を進めていくことになりました。

合わせて大学周辺の幼稚園や小中学校、高校、それに特別支援学校の教職員にも接種を広げていく方針です。

文部科学省によりますと、大学でのワクチン接種をめぐっては、広島大学や大阪大学、それに、近畿大学などが、学生や教職員などを対象にキャンパス内での接種を決めています。

また先月26日時点で、全国のおよそ350の大学が、接種会場としてキャンパスなどを提供できると回答していて、今後、各大学で準備や検討が進められる見通しです。

萩生田文部科学相「チームは各大学と一体となり 力発揮を」

萩生田文部科学大臣は、チームの発足にあたって訓示し「チームは各大学と一体になり、一刻も早くワクチン接種を望む皆さんにワクチンをお届けできるよう力を存分に発揮してほしい」と述べました。