東京都 築地市場跡地のワクチン接種会場を公開

東京都が、警察と消防の職員などを対象にワクチンを接種するために設けた会場が4日公開されました。

公開されたのは、東京 中央区にある築地市場の跡地に都が設けたワクチンの接種会場です。

ここは、東京オリンピック・パラリンピックの輸送車両の拠点で、実際に接種を行うスペースは大会期間中に選手を運ぶ車両の運転手が休憩する建物の中に設けられました。

接種を行うブースは全部で15か所あります。
接種を終えた人は、外にとめた大型バスの中で副反応がないか経過観察をします。

ここでの接種は今月8日から始まり、対象は警視庁や東京消防庁の職員、それに消防団員や柔道整復師などで、接種は1日およそ60人の看護師や歯科医師が行うということです。

都によりますと、1日当たり5000人の接種を目標としていて、期間中、最大でおよそ11万人の1回目の接種ができるということです。

この場所は、東京大会の準備が本格化する前の今月末までしか使うことができないため、来月からは東京 渋谷区にある代々木公園で仮設のプレハブを利用して2回目の接種を行うことにしています。

都は、現在開かれている都議会に提出した補正予算案に、大規模会場でのワクチン接種を進める事業として185億円を計上しています。

都内の5か所で会場の設置・運営を想定した額だということです。

小池知事「ワクチン接種 『爆速』で」

東京都の小池知事は築地市場の跡地に設けられたワクチン接種会場を視察しました。

視察のあと小池知事は「都民の暮らしに直結するエッセンシャルワーカーの皆さんの接種をいち早く完了させていただく。いかに迅速かつ確実に接種を進めるのかが重要なので『爆速』で進めていきたい。時間との戦いになろうかと思う。この築地を皮切りにしてギアを1段2段上げて区市町村とも連携していきたい」と述べました。