“名古屋コーチン おにぎりに” 生産者団体 コンビニと調整

特産の地鶏「名古屋コーチン」の需要が、新型コロナウイルスの影響で落ち込んでいるため、生産者団体と愛知県は、名古屋コーチンを使ったおにぎりなどを販売する方向で、大手コンビニと調整を進めていることが分かりました。

生産者などでつくる「名古屋コーチン協会」によりますと、「名古屋コーチン」の8割が全国の高級料理店などで消費されていますが、新型コロナ対策による休業などで、出荷量は例年の半分近くに落ち込んでいるということです。

在庫はおよそ100トンと、例年の2倍を超えていて、育成期間を過ぎると味が落ちてしまう一方、育てるのに4か月以上かかるため調整が難しく、生産者団体では、県内の学校給食に無償で提供するなど対応に苦慮しています。

こうした中、生産者団体と愛知県が協力して、コンビニのおにぎりや弁当の具として販売する方向で、大手コンビニと調整を進めていることが分かりました。

手軽に購入してもらうため卸値を値引きし、差額については100グラム当たり195円を限度に、愛知県が生産者に補助することにしていて、その費用として6480万円を今年度の補正予算案に盛り込んでいます。

「名古屋コーチン協会」は「早く在庫を解消し、生産体制を安定させたい。この機会に郷土が生んだ特産品を多くの人に楽しんでほしい」としています。