東京五輪・パラ「効果的対策検討し準備進める」小池都知事

東京オリンピック・パラリンピックをめぐり、政府の分科会の尾身会長が「パンデミックの中での開催は普通でない」などと発言したことについて、その受け止めなどを記者団から聞かれた、東京都の小池知事は「効果的な対策を検討し、安全安心な大会に向けて着実な準備を進めていく」と述べました。

政府の分科会の尾身会長は3日、東京大会について「本来は、パンデミックの中で開催するということが普通でない。開催するなら強い覚悟でやってもらう必要がある」などと述べました。

東京都の小池知事は、4日の記者会見で、尾見会長の発言の受け止めやリスクの分析などを、都の専門家などに求めるかどうか記者団から聞かれ「大会の開催にあたっては来日人数の削減、行動と健康管理、そして医療体制の見直しを徹底し、対策の具体化を進めている」と述べました。

そして、すでに不要不急の外出自粛やテレワークの推進などを呼びかけているとしたうえで「これからも専門家の意見を伺いながら、国、組織委員会と効果的な対策について検討し、安全安心な大会に向けて着実な準備を進めていく」と述べました。

一方、大会の期間中に都が、代々木公園や井の頭公園などで行うパブリックビューイングについては「コロナの状況や大会の観客、国内のほかのイベントがどうなるのかなどを踏まえ、組織委員会のガイドラインも踏まえて準備や調整を行う」と述べました。