広島大学 21日から新型コロナワクチン接種へ 学生と教職員対象

広島大学は、今月21日から学生と教職員を対象に新型コロナウイルスのワクチン接種を始めることになりました。

これは4日、広島大学の越智光夫学長が会見で明らかにしました。

この中で、越智学長は政府の方針を受けて、今月21日からモデルナのワクチンで接種を始めると説明しました。

学生と教職員合わせて1万8000人のうち希望する人が対象で、自治体が配布する接種券がなくても受けられるとしています。

会場は、広島県東広島市にあるキャンパスの体育館で、土日を中心に1週間で6500人の接種を実現するため、1日当たり大学の医師や看護師、それに歯科医師など最大で20人余りが対応にあたるとしています。

越智学長は「コロナ禍で国、自治体の医療が危機的な状況にある中で、率先して貢献したい」と話しています。

キャンパスがある東広島市は人口のおよそ1割が広島大学の学生や教職員です。

会見に同席した東広島市の高垣広徳市長は「若い人の感染も増えているので接種の受付などの業務を担い、接種を急ぎたい」と話していました。

今月21日から接種が始まることについて、医学部の4年生は「来年から病院で実習が始まるので、自分の感染を防ぎ人に感染を広げないように打ちたい」と話していました。

また、別の学生は「全面的な対面授業になるのはすぐには難しいと思うがワクチンの接種で徐々に再開してもらいたい」と話していました。