近畿大学がキャンパス内でワクチン接種へ 学生など2万8000人に

政府が職場や大学などでの新型コロナウイルスのワクチン接種を可能とする方針を示したことを受けて、近畿大学は学生や教職員など2万8000人を対象に今月21日の週からキャンパス内で接種を始めると発表しました。

新型コロナのワクチンについて、政府は今月21日から職場や大学などでの「職域接種」を可能とする方針を明らかにしています。

これを受けて近畿大学は、今月21日の週から、大阪府東大阪市のキャンパス内にある施設でワクチン接種を始めると発表しました。

対象は、大学生や大学院生2万5000人と教職員3000人の合わせて2万8000人です。

接種を担う医療従事者は大学側で確保する必要がありますが、医学部や付属病院などで教職員を務める医師や看護師をあてるということです。

国からモデルナのワクチンの供給を受ける予定で、1日最大3000人の接種を目指すということです。

また、学生や教職員の接種を終えたあとには、地域住民の接種への協力も検討しているということです。

近畿大学は「学生や教職員のワクチンの早期接種を実現し、早い時期での対面授業の全面的な再開を目指したい」としています。

大阪大学などでも

大阪大学は4日、学生や教職員など合わせて3万6000人を対象に、今月21日からキャンパス内でワクチン接種を始めると発表しました。

大学での接種ではモデルナのワクチンが国から提供されますが、医療従事者は大学側で確保する必要があります。

大阪大学では、医学部や歯学部の教職員は通常診療や大阪市の大規模接種会場への派遣で対応が難しいことから、学内の保健センターの医師や看護師が主に接種を担当するということで、会場のスタッフに学生を採用することも検討しています。

また、大阪府立大学と大阪市立大学も堺市と大阪 住吉区にあるそれぞれのキャンパスで、今月21日から学生や教職員など合わせて1万7000人を対象に接種を始めることにしています。