ワクチン接種進むイスラエル ほぼすべての規制解除

ワクチンの接種が進む中東のイスラエルでは、一日当たりの新型コロナウイルスの感染者が平均で10人台となり、ほぼすべての規制が解除されました。エルサレムでは大勢の人が集まって、性的マイノリティーの人たちへの理解を呼びかけるパレードが行われました。

16歳以上の人口の8割以上が接種を終えたイスラエルでは、一日の新規感染者数が平均で10人台にまで減少し、今月からは集会の際の人数制限や接種の証明書の提示が必要なくなるなど、屋内でマスクを着用することを除いて、ほぼすべての規制が解除されました。

こうした中、3日、エルサレムではLGBT=性的マイノリティーの人たちへの理解を呼びかけるパレードが行われ、主催者の発表で8000人が参加しました。

去年、このパレードは新型コロナの影響で中止となりました。

パレードは、参加者を守るため多くの警察官が警戒するなか行われ、マスクなしで参加した人たちは「私たちは何も怖くない」などと声をあげながら行進していました。

イスラエルでは、国会議員や閣僚みずからが性的マイノリティーであることを公表しているほか、地中海沿いの都市テルアビブは行政をあげて支援を進めるなど、性的マイノリティーの人たちの権利を尊重する動きが広がっています。