ワクチン2回接種 若い女性ほど抗体量増加 千葉大学病院

千葉大学病院が、新型コロナウイルスのワクチンを2回接種した医療従事者、およそ1700人余りを対象に抗体の量を調べたところ、若い女性ほど多くなっていたことが分かりました。抗体の量が感染のしやすさなどに関係するかどうかは分かっておらず、今後さらに分析することにしています。

これは、千葉大学病院がワクチンの効果などを調べるために設置した「コロナワクチンセンター」の最初の研究結果として発表されました。

それによりますと、2回の接種を終えて2週間から1か月以内の医療従事者1770人余りについて、新型コロナウイルスの抗体の量を調べたところ、ほぼすべての人で大幅に増え、ワクチンの有効性を確認したとしています。

さらに分析した結果、男性よりも女性で、また年齢が若いほど抗体の量が多くなる傾向があったことがわかりました。

具体的には20代の女性では60代の男性と比べて抗体の量は2倍近く多かったということです。

ほかに「毎日飲酒する」人は「週に2、3回」や「飲酒しない」人に比べてやや少なくなっているなど、飲酒習慣も影響する可能性が示唆されたとしています。

抗体量が感染のしやすさに関連するかどうかは分かっていませんが、引き続き分析を進める方針です。
中島裕史副センター長は「接種する動機と安心につながっていくのではないかと思う。今後は副反応などとの関連も調べたい」と話しています。