ワクチン接種 空の注射器刺すミス 兵庫 小野

兵庫県小野市は先月、市内の福祉施設で新型コロナウイルスのワクチン接種を行った際に、医師が誤って使用済みの空の注射器を刺すミスがあったと発表しました。

小野市によりますと、先月27日、市内の特別養護老人ホームで行われた新型コロナのワクチン接種で、医師が60代の従業員の女性にワクチンが入っていない使用済みの注射器の針を刺したということです。

医師はすぐにミスに気付き針を抜いて女性に謝罪し、その日のうちに市に報告したということです。

小野市では使用済みの注射器は足元に置いた廃棄用バケツにすぐ捨てるよう指導していますが、医師は机の上にトレーを2つ置き、一方にはワクチンの入った注射器をもう一方に使用済みのものを入れていたということです。

小野市は2日、NHKが接種ミスを防ぐさまざまな取り組みを取材した際、「これまでミスは起きていない」と説明していましたが、3日になって今回のミスを公表しました。

小野市市民福祉部の岡本智弘部長は「市が直接関与していない民間の施設で起きたことだったため公表する事案ではないと判断していた」と話しています。