台湾外交トップ “中国の軍事的圧力強まる”と懸念

台湾の外交トップをつとめる呉外交部長が、日本外国特派員協会の記者会見にオンラインで参加し、中国による軍事的な圧力が強まっていると懸念を示したうえで、自由や民主主義などの価値観を共有する日本との関係をより一層強化していきたいという考えを示しました。

記者会見は3日午後、オンライン形式で開かれ、このなかで呉※ショウ燮外交部長は「軍の指示を受けた海上民兵の活動など、中国はあらゆる手段をつかって衝突を誘発しようとしている」と述べ、中国による軍事的な圧力が強まっているとして懸念を示しました。

また中国は、新型コロナウイルスのワクチンなどを提供する見返りに台湾との関係を見直すよう各国に圧力をかけているとして強く非難しました。

そのうえで呉部長は「日本と台湾は自由や民主主義、人権などの同じ価値観を共有していて、長年にわたり困難なときに友情を示し合ってきた」と述べ日本との関係をより一層強化していきたいという考えを示しました。

また東京オリンピックへの参加について問われたのに対し、呉部長は「台湾も選手団を送ることになるだろう」と述べました。

※ショウは「かねへん」に「りっとう」