新千歳空港でPCR検査キットの無料配布 モニタリング検査の一環

緊急事態宣言が出されている北海道の空の玄関口、新千歳空港で、道内を行き来する人たちの感染状況をいち早くつかんで対策に生かすため、3日からPCR検査キットの無料配布が始まりました。

PCR検査ができるキットの無料配布は、国が新千歳空港で3日から始めました。

国は、感染拡大の兆候をつかんで対策に生かすために、14の都道府県の駅や繁華街など人出の多い場所で、症状がない人を対象としたモニタリング検査を行っていて、今回もその一環です。

配布場所を訪れた人は、スタッフから検温を受けて症状がないことを確認したあと、名前や連絡先などを伝えて検査キットを受け取っていました。

自宅や宿泊先で唾液をとって指定の検査事業者に郵送し、結果は数日後にメールで通知されることになっています。

受け取った40代の女性は「いい取り組みだと思うので、いろいろなところで進めてほしい」と話していました。

新千歳空港での検査キットの配布は1日当たり200人までで、今月20日ごろまで行われる予定です。

配布に協力した道保健福祉部の畑島久雄 医療体制担当局長は「人流が多い空港でのモニタリングを通じて、感染の流行を早期に探知して、今後の対策につなげたい」と話していました。