コロナ禍が舞台芸術に及ぼした影響を展示 早稲田大演劇博物館

新型コロナウイルスの感染拡大によって、中止や延期を余儀なくされた公演のポスターやチラシなどを通じて、コロナ禍が舞台芸術に及ぼした影響を知ってもらおうという企画展が、3日から東京で始まりました。

この企画展は、コロナ禍で中止や延期になった舞台芸術に関する資料の収集を進めている早稲田大学演劇博物館が、今回初めて開きました。

博物館によりますと、去年2月からの1年間で、国内ではおよそ1700以上の公演が中止や延期になり、今回の企画展自体も、先月17日から予定していた会期を変更して3日から始まりました。

企画展では、これまでに収集したポスターやチラシなど100点以上が展示され、コロナ禍が多くの舞台芸術に及ぼした影響が一目見てわかるようになっています。

また、去年7月の公演で使われたマスクを組み込んだ衣装など、再開にあたっての工夫や模索を示す資料や、大正時代、スペインかぜが流行した際に「宝塚少女歌劇団」の劇団員が感染したことが記された日誌なども公開されています。

早稲田大学演劇博物館の後藤隆基助教は「コロナと演劇を振り返るにはまだ早いのかもしれませんが、こうした激動の1年をいま記録に残しておかないと資料は失われてしまいます。展示を見て、これから先の舞台芸術、未来の文化に思いをはせていただければと思います」と話しています。

企画展「Lost inPandemic―失われた演劇と新たな表現の地平」は、早稲田大学演劇博物館で8月6日まで開かれる予定です。