徳島空港で海自練習機 機体の一部が滑走路に接触

3日正午前、徳島空港で海上自衛隊の徳島教育航空群に所属する練習機の機体の一部が滑走路に接触して、自力で走行できなくなるトラブルがありました。練習機は離着陸の訓練中だったということで、自衛隊が詳しい原因を調べています。

海上自衛隊や徳島空港事務所によりますと、3日正午前、徳島空港で海上自衛隊の徳島教育航空群に所属するTC90練習機の機体の一部が滑走路に接触して、自力で走行ができなくなりました。
練習機には2人が乗っていましたがけがはありませんでした。
海上自衛隊によりますと練習機は離着陸の訓練中だったということです。

また、徳島県によりますと午後0時45分ごろ、国から「練習機のタイヤのシャフトが壊れた可能性がある」と連絡があったということで、海上自衛隊がトラブルの詳しい原因を調べています。

徳島教育航空群のトップの町島敏幸群司令は「国民の皆様に多大なご心配をおかけして申し訳ありません。早期に原因を究明し再発防止に努めて参ります」と話しています。

この影響で徳島空港の滑走路は、およそ4時間にわたって閉鎖されていましたが、午後4時10分に運用が再開されました。

「練習機は自力走行できず」防衛省関係者

防衛省関係者によりますと、3日正午ごろ、徳島空港で海上自衛隊徳島教育航空群に所属するTC90練習機が、機体の一部が滑走路に接触し、自力で走行できなくなっていると連絡があったということです。

海上自衛隊は詳しい状況を調べています。

TC90練習機とは

TC90練習機は、海上自衛隊で固定翼の航空機を操縦するパイロットを養成するために使用されている小型の航空機です。

プロペラ付きのエンジンを2基搭載し、機体の全長はおよそ11メートル、翼を含めた幅はおよそ15メートルあり、重さはおよそ4.4トンです。

海上自衛隊によりますと、この機体は、基本的な操縦技術を学んだ訓練生が、目視ではなく計器の情報に従って飛行する「計器飛行」の技術を習得するために使用されているということです。

海上自衛隊徳島教育航空群とは

海上自衛隊徳島教育航空群は、徳島空港の中に置かれた徳島航空基地にある部隊です。

海上自衛隊で、哨戒機など、固定翼の航空機のパイロットを目指す隊員は、全員が、この部隊の中にある第202教育航空隊に入って教育を受けます。

訓練生は、半年ほどにわたって「計器飛行課程」と呼ばれる教育を受け、TC90練習機を使って計器飛行などの知識や技術を習得するということです。

加藤官房長官「大変遺憾 事故原因の調査を」

加藤官房長官は、午後の記者会見で「乗組員2名をはじめ、けが人などはなかったものの、滑走路上で走行が不可能となったため滑走路が閉鎖され、徳島空港発着の複数の民間機に欠航が生じるといった影響が出たと報告を受けている。このような事態が発生し、多くの方にご迷惑をかけたことは大変遺憾だ。今後、防衛省・自衛隊で、しっかりとした事故原因の調査を行っていくものと承知している」と述べました。