台湾 野球の東京五輪最終予選への出場を断念

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、台湾は6月メキシコで開かれる野球の東京オリンピック最終予選への出場を断念することになりました。

東京オリンピックの最後の1枠をかけた野球の最終予選は、6月16日から台湾で開かれる予定でしたが、新型コロナの感染が急拡大し、当局が居留証を持たない外国人の入境を原則として停止したため、WBSC=世界野球ソフトボール連盟が開催地をメキシコに変更し、6月22日から始まる予定です。

こうした中、台湾プロ野球リーグは5月25日「選手などの健康と安全を守り、医療体制にさらなる負担をかけないため」として、域内のプロ選手を派遣しないことを決めたため、アマチュア野球を統括する野球協会がチーム編成を検討していました。

しかし、新型コロナの影響で台湾の中でキャンプ地が確保できなかったほか、メキシコの感染対策が台湾側の基準を満たしていないとして、最終予選への出場を断念する意向を固めました。

野球協会は台湾当局の許可を得たのち、WBSCに出場辞退を正式に伝えることにしています。

これにより最終予選は、オーストラリア、オランダ、そして現在行われているアメリカ大陸予選で出場権を逃した2チームの、合わせて4チームで争われることになります。