コロナワクチン 誤って原液のまま6人に接種と発表 兵庫 尼崎市

兵庫県尼崎市は1日、市内の高齢者施設の職員に新型コロナウイルスのワクチン接種を行った際、誤って、薄めずに原液のまま6人に接種したと発表しました。
6人の体調に問題はないということで市は、引き続き健康観察を続けるとともに、再発防止を徹底するとしています。

兵庫県尼崎市は、2日夕方、緊急で記者会見し、1日に市内の高齢者入所施設で、職員へのワクチン接種を行った際、40代から70代の職員合わせて6人に、誤って、ワクチンを原液のまま注射するミスがあったと発表しました。

通常、ワクチンは、生理食塩水で5倍に薄めて使用しますが、1人で接種の準備に当たっていたこの施設の看護師が薄めるのを忘れ、医師が原液のまま6人に、それぞれ0.3ミリリットルを注射したということです。

そのあとに打つ人のワクチンが足りなくなったことから、発覚したということで、看護師は「うっかり、薄めるのを忘れてしまった」と話しているということです。

市が、県を通じてワクチンを供給するファイザー社に確認したところ、原液のまま接種しても健康上問題はないと説明があったということですが、市は、念のため1週間程度、6人の職員の健康観察を続けることにしています。

そのうえで、問題がなければ、2回目の接種を行うとしています。

市は、今後、高齢者施設などに、接種の際には、看護師や薬剤師らによるダブルチェックを徹底するよう通知し、再発防止を徹底するということです。

尼崎市健康福祉局の榎並隆喜 担当課長は「ワクチンを希釈してから打つという手順をきちんと守るよう各施設に周知したい」と話しています。