インドで発見 変異ウイルス「デルタ」62の国や地域に WHO

WHO=世界保健機関は、インドで最初に確認された変異のある新型コロナウイルスの報告があったのは、6月1日の時点で62の国や地域にのぼるとする報告書を公表しました。

WHOは5月31日、特定の国への差別的な扱いを防ぐため、主な変異ウイルスについて、ギリシャ文字による呼称を使うよう各国の政府などに奨励しました。

それによりますと、イギリスで最初に確認された変異ウイルスは「アルファ」、南アフリカで確認されたものは「ベータ」、ブラジルで確認されたものは「ガンマ」、インドで確認されたものは「デルタ」となっています。

WHOの報告書によりますと、このうちインドで最初に確認された変異ウイルス「デルタ」の報告があった国や地域は今月1日の時点で62と、前の週に比べて2つ増えました。

このほか、イギリスで確認された変異ウイルス「アルファ」の報告があった国や地域は、前の週に比べて5つ増え、160となりました。

また、南アフリカで確認された変異ウイルス「ベータ」は前の週に比べて2つ増え113、ブラジルで確認された変異ウイルス「ガンマ」も2つ増え64となりました。

WHOは、所得が最も低い国々は所得が高い国々に比べてワクチンの接種が遅れているとしたうえで、世界的な大流行を収束させるためには個人や社会全体での感染対策とともに、ワクチンの接種を進めていく必要があると指摘しています。