新型コロナ 18都府県の感染状況 5指標7項目(5月31日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として▼「医療のひっ迫具合」、▼「療養者数」、▼「PCR検査の陽性率」、▼「新規感染者数」、▼「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は▼「病床使用率」▼「入院率」▼「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、先月31日時点で、▽緊急事態宣言が出されている10の都道府県と▽「まん延防止等重点措置」が適用されている県のあわせて18都道府県では、各地で最も深刻な「ステージ4」に相当する項目が多くあります。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1 医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▼北海道で60%、
▼群馬県で46%、
▼東京都で34%、
▼埼玉県で38%、
▼千葉県で26%、
▼神奈川県で33%、
▼石川県で58%、
▼愛知県で64%、
▼三重県で32%、
▼岐阜県で56%、
▼大阪府で56%、
▼兵庫県で56%、
▼京都府で50%、
▼岡山県で58%、
▼広島県で70%、
▼福岡県で70%、
▼熊本県で60%、
▼沖縄県で96%です。

1-2 医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▼北海道で14%、
▼群馬県で55%、
▼東京都で42%、
▼埼玉県は適用外、
▼千葉県は適用外、
▼神奈川県は適用外、
▼石川県で48%、
▼愛知県は適用外
▼三重県で39%、
▼岐阜県で63%、
▼大阪府で17%、
▼兵庫県で36%、
▼京都府で24%、
▼岡山県で39%、
▼広島県で32%、
▼福岡県は適用外、
▼熊本県で51%
▼沖縄県で22%です。

「適用外」については、文末を参照してください。

1-3 医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▼北海道で33%、
▼群馬県で23%、
▼東京都で44%、
▼埼玉県で22%、
▼千葉県で10%、
▼神奈川県で40%、
▼石川県で31%、
▼愛知県で68%、
▼三重県で18%、
▼岐阜県で31%、
▼大阪府で47%、
▼兵庫県で72%、
▼京都府で30%、
▼岡山県で40%、
▼広島県で34%、
▼福岡県で43%、
▼熊本県で46%、
▼沖縄県で100%でした。

2 療養者数

続いて療養者数は、人口10万人あたりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▼北海道で149人、
▼群馬県で19人、
▼東京都で35人、
▼埼玉県で21人、
▼千葉県で16人、
▼神奈川県で23人、
▼石川県で39人、
▼愛知県で69人、
▼三重県で※20人、
▼岐阜県で35人、
▼大阪府で98人、
▼兵庫県で34人、
▼京都府で38人、
▼岡山県で38人、
▼広島県で56人、
▼福岡県で78人、
▼熊本県で34人、
▼沖縄県で177人でした。

※三重県の「20」は「19.9」を四捨五入した数字です。

3 検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▼北海道で7.6%、
▼群馬県で5.0%、
▼東京都で5.3%、
▼埼玉県で3.7%、
▼千葉県で4.2%、
▼神奈川県で7.0%、
▼石川県で2.9%、
▼愛知県で9.4%、
▼三重県で3.7%、
▼岐阜県で6.4%、
▼大阪府で2.0%、
▼兵庫県で5.3%、
▼京都府で4.9%、
▼岡山県で5.5%、
▼広島県で2.2%、
▼福岡県で5.2%、
▼熊本県で11.9%、
▼沖縄県で10.8%となっています。

4 新規感染者数

人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▼北海道で57人、
▼群馬県で11人、
▼東京都で28人、
▼埼玉県で12人、
▼千葉県で12人、
▼神奈川県で17人、
▼石川県で23人、
▼愛知県で32人、
▼三重県で11人、
▼岐阜県で22人、
▼大阪府で20人、
▼兵庫県で14人、
▼京都府で14人、
▼岡山県で20人、
▼広島県で29人、
▼福岡県で23人、
▼熊本県で15人、
▼沖縄県で128人となっています。

5 感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▼北海道で34%、
▼群馬県で36%、
▼東京都で59%、
▼埼玉県で47%、
▼千葉県で58%、
▼神奈川県で52%、
▼石川県で15%、
▼愛知県で45%、
▼三重県で34%、
▼岐阜県で36%、
▼大阪府で56%、
▼兵庫県で48%、
▼京都府で49%、
▼岡山県で33%、
▼広島県で40%、
▼福岡県は内閣官房がまとめた時点で報告なし、
▼熊本県で42%、
▼沖縄県で57%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから、「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は以下の場合には適用されないとしています。

▼療養者数が、人口10万人あたり10人未満の場合。

▼新規陽性者数のうち入院が必要な人が発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体についてはステージの判断は行われません。