イギリス 1日のコロナ死者ゼロ 去年7月以来 感染者は増加傾向

新型コロナウイルスのワクチンの接種が進む中、イギリスでは1日、感染して死亡した人が去年7月以来ひとりも報告されませんでした。しかし感染者の数はこのところ増加傾向で、インドで最初に確認された変異ウイルスによる感染拡大への懸念が強まっています。

イギリスの保健当局は1日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は報告されなかったと発表しました。

死者がゼロとなるのは去年7月以来です。

イギリスではこれまでに12万7000人を超える人が亡くなっていますが、厳しい感染対策が続けられたほかワクチンの接種も順調に進み人口のおよそ58%が接種を1回受けています。

感染状況の改善を受け厳しい対策が段階的に緩和されていて、週末には多くの人がビーチなどで家族や友人たちと自由な時間を過ごしていました。

しかし、1日あたりの感染者の数は3000人台とこのところ増加傾向で、一部の地域ではインドで最初に確認された変異ウイルスによる感染拡大への懸念が強まっています。

今月下旬にはほとんどの規制が撤廃される予定ですが、状況次第で遅れる可能性も指摘されています。