原油価格 高値傾向続くか “生産量は計画どおり”産油国が決定

世界経済の回復への期待からガソリン価格を左右する原油価格が上昇していますが、サウジアラビアやロシアなど主な産油国は、来月にかけての生産量を従来の計画から変更しないことを決め、市場では高値の傾向が続くという見方が出ています。

サウジアラビアが主導するOPEC=石油輸出国機構とロシアなど非加盟の産油国は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて去年から減らしている原油の生産量を来月にかけて段階的に増やしていく計画を4月に決めています。

ただその後ワクチン接種が進んで世界経済の回復に期待が高まったことで原油の先物価格は1日、東京商品取引所でおよそ2年ぶりの高値になるなど上昇が続き、産油国の対応が注目されていました。

こうした中、産油国は1日の会合で原油の需要は高まっているとしながらも、来月にかけての生産量はこれまでの計画から変更しないことを決め、8月以降の生産量についても来月1日に改めて議論するとしています。

産油国イランへの経済制裁を解除するかについて話し合われている協議を見極める必要があることや、変異ウイルスの感染が広がっている地域があることを考慮したものとみられます。

市場では原油の供給が大きく増えないという受け止めからニューヨーク原油市場でWTIの先物価格が一時、1バレル=68ドル台と、2018年10月以来およそ2年7か月ぶりの水準にまで上昇し、当面高値傾向が続くとの見方が出ています。