県境を越えワクチン接種を 鳥取と兵庫の1市6町で協定

鳥取市と隣接する兵庫県の新温泉町などの1市6町は、自治体の枠組みや県境を越えて、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けられるよう協定を結びました。

協定を結んだのは、鳥取市と県東部の4つの町、それに隣接する兵庫県北部の新温泉町と香美町の1市6町です。

鳥取市役所で、鳥取市の深澤義彦市長らが協定書に署名しました。

協定は、1市6町の住民が自治体の枠組みを越えて、地域にある63の医療機関でワクチン接種を受けられると定めていて、住んでいる自治体以外の地域に通院・通勤している住民にとっては選択肢が増えることになります。

対象の医療機関は近く、各自治体のホームページなどに掲載される予定です。

鳥取市の深澤市長は「県境を越えて住民が移動する地域での共同接種は、感染症の収束に効果的だ。利便性の高い医療機関を選んでもらうことで、円滑な接種につながると期待している」と話していました。
新温泉町の西村銀三町長は「同じ生活圏にあった県境という制約が解消された。鳥取県内から町内に働きに来る人も多いので、地域の健康と安心につながる」と話していました。