都内の映画館で上映再開 吉永小百合さんが舞台あいさつで喜び

緊急事態宣言の再延長に伴って、映画館に対する東京都の措置が緩和されたことを受け、これまで休館していた都内の映画館の多くが上映を再開し、新作映画の舞台あいさつで、吉永小百合さんが「映画館で見てもらいたいと思い続けていました。東京でもオープンしたことをうれしく思います」と喜びを語りました。

東京都は、緊急事態宣言の再延長に伴って、床面積の合計が1000平方メートルを超える映画館に対するこれまでの休業要請を緩和し、人数の上限を設けたうえで、午前5時から午後9時までの時短要請に切り替えました。

これを受けて、都内の映画館の多くが1日から上映を再開し、このうち「いのちの停車場」の上映を始めた銀座の映画館では、主演の吉永小百合さんや成島出監督ら4人が登壇して舞台あいさつが行われました。

この映画は終末期医療や老老介護などをテーマにした作品で、5月21日に公開が始まりましたが、東京の多くの映画館では1日が初日となります。

あいさつに立った吉永さんは「スクリーンから飛まつは飛びませんし、観客どうしが会話することも少なくなっています。なんとかして映画館で見てもらいたいと思い続けていました。東京でもオープンしたことをうれしく思います」と喜びを語りました。

また「一日も早く状況がよくなるように努力して、映画の中のように早くみんなが抱き合ったり握手できたりするように祈っています」と映画のシーンを踏まえて語りました。

映画と舞台あいさつを見た40代の男性は「感染対策に気をつけながら苦労して撮影したという話を聞き、映画づくりは大変だなと感じました。不要不急などと言われますが、これからも映画ファンとして、映画館で見て応援していきたい」と話していました。

映画業界4団体が声明

東京や大阪で映画館に対する要請が緩和されたことを受けて、映画業界の4つの団体が連名で声明を出し、感謝のことばとともに「従前以上に感染防止に注力していく所存です」などと記しました。

声明は、日本映画製作者連盟、全国興行生活衛生同業組合連合会、東京都興行生活衛生同業組合、それにSAVE theCINEMAの4団体が、5月31日付けで出しました。

声明では「行政関係の皆様に感謝申し上げるとともに、今回私たちの主張に力強く後押ししていただいた映画関係者の方々、そしてなにより多くの励ましをいただいた映画ファンの皆様に対して深く御礼の言葉を申し上げます」と感謝のことばをつづっています。

また「今後は『大切なお客様に一人の感染も出さない』ことを心掛け、従前以上に感染防止に注力していく所存です」と決意を表明し、そのうえで「映画業界でコロナ過の被害を最も大きく被っている製作現場の方々にも支援の輪が広がっていくことも、行政の方々に併せてお願いいたします」と、引き続き支援を訴えています。