マレーシア全土でロックダウン 日本の自動車メーカーにも影響

新型コロナウイルスの感染拡大が続くマレーシアで、1日から経済活動を制限する「ロックダウン」が実施されたのに伴い、現地に進出している日本の自動車メーカーも生産の停止や販売の見合わせを余儀なくされています。

このうちトヨタ自動車は、マレーシアの現地企業と合弁で年間およそ5万台を生産する工場を運営していますが、1日から当面、生産を停止するということです。

ロックダウンの実施期間とされている6月14日までは店頭での車の販売も見合わせるとしています。

ダイハツ工業も、合弁相手の現地企業のブランドで年間20万台余りを生産していますが、1日から14日まで、生産を停止します。

また、ホンダは車とオートバイの生産を、日産自動車は生産を委託している現地企業の工場が車の生産をそれぞれ1日から14日まで停止し、店頭での販売も見合わせるということです。

各社とも、ロックダウンによって出勤できる従業員数が厳しく制限されているためだとしています。

日本の自動車メーカーの中にはマレーシアだけでなく、同じく感染拡大が続くインドでの生産を停止しているところもあり、重要な拠点となっているアジアでの生産活動に影響が広がっています。