奈良県 ワクチン集団接種に研修医の派遣始まる

新型コロナウイルスのワクチン接種を急ごうと、奈良県では、研修医にも接種に加わってもらうことになり、1日から集団接種会場への派遣が始まりました。県によりますと、ワクチン接種に研修医が派遣されるのは全国で初めてだということです。

奈良県は、16の自治体の集団接種会場へ延べ983人の研修医を派遣することになり、1日は奈良市の会場に4人の研修医と1人の指導医が派遣されました。

研修医らは指導医から指示を受けたあと、接種前の高齢者から体調などを聞き取る問診の業務を担当しました。

研修医の派遣は7月末までで、問診のほか、実際の接種も担当します。

県によりますと、ワクチン接種に研修医が派遣されるのは全国で初めてだということです。

派遣された研修医の男性は「緊張はありますが、国民の健康を守るために貢献したいです」と話していました。

奈良市でワクチン接種を担当している小橋勇次長は「7月末までに高齢者への接種を完了するためには、医師の確保が課題だったので、大変ありがたい」と話していました。