5月前半 クレジットカード消費動向 感染拡大前と比べ9%余下落

クレジットカードの利用情報をもとに消費の動向を指数にする調査で、大型連休があった5月の前半は、新型コロナウイルスの感染が拡大する前にあたる2年前の同じ時期と比べて9%余り下落しました。

データ分析会社のナウキャストとクレジットカード大手のJCBは、カードの利用情報をもとにプライバシーを保護したうえで、消費の動向を見る指数を公表しています。

それによりますと、5月1日から15日までの指数は、新型コロナの感染拡大前にあたる2年前の同じ時期を9.5%下回りました。

内訳をみますと、
▽「宿泊」がマイナス68.8%
▽「交通」がマイナス68.6%
▽「旅行」がマイナス67.7%と、
特に落ち込みが大きかったほか、

▽映画館や遊園地などの「娯楽」がマイナス33.1%
▽「外食」もマイナス33%となり、
大型連休の期間中の外出自粛が影響したものとみられます。

また、小売りでは、
▽「百貨店」がマイナス70.4%と、4月後半から、さらに15ポイント下落した一方、
▽「酒屋」はプラス42.6%と、大幅に上昇し、飲食店での酒類の提供の見合わせに伴って自宅用に買う人が増えたものとみられます。

調査をした会社では「緊急事態宣言の延長に伴って外出に関連する消費は、特に回復が遅れるのではないか」と話しています。