インド “40年ぶりマイナス成長” 昨年度 GDP -7.3% コロナで
インドの昨年度のGDP=国内総生産の伸び率はマイナス7.3%となり、新型コロナウイルスの感染拡大による厳しい外出制限措置が経済に深刻な影響を及ぼした形です。
インド政府は31日、去年4月からことし3月までの昨年度のGDPの伸び率を発表し、前の年度に比べてマイナス7.3%となりました。
地元メディアは、インドがマイナス成長に陥るのはおよそ40年ぶりだと伝えています。
インドは新型コロナウイルスの感染者がアメリカに次いで世界で2番目に多く、去年3月下旬には全土で厳しい外出制限が導入され一時、経済活動がほぼ停止しました。
この結果、サービス業や建設業、製造業など、幅広い分野で落ち込みが目立ち、感染拡大が経済に深刻な影響を及ぼした形です。
一方、ことし1月から3月までの第4四半期のGDPの伸び率はプラス1.6%と、3か月ごとにみると2期連続のプラスになっており、中央銀行にあたるインド準備銀行は、今年度は成長率がプラス10.5%に回復すると見込んでいます。
ただ、インドでは5月1日の感染者数が一時40万人を超えるなど深刻な感染状況になり、各地で再び外出制限措置が導入されているため、経済への影響が長期化する懸念も強まっています。