鑑定結果は“偽物” 120点確認 日本画家の偽物版画流通問題

戦後を代表する日本画家、平山郁夫などの作品をもとにした偽物の版画が流通していた問題で、東京の鑑定機関が所有者などから持ち込まれた版画200点余りを鑑定した結果、このうち120点が偽物と確認されました。警視庁は大阪の画商などが関わったとみて、著作権法違反の疑いで捜査しています。

日本画家の平山郁夫や東山魁夷、それに片岡球子の作品をめぐっては、数年前から偽物の版画が百貨店などで流通していたとみられることが、画商で作る組合の調査で明らかになりました。

これを受けて、版画に関わる美術商や組合などが立ち上げた調査委員会が、ことし2月、作品の所有者に対し鑑定を受けるよう呼びかけたところ、所有者や百貨店から3人の合わせて10作品、201点が持ち込まれたということです。

そして東京 港区にある鑑定機関が、これらの作品を鑑定した結果、このうち120点が偽物と確認されました。

内訳を見ますと、片岡球子の「桜咲く富士」が22点、「冬(『富士四題』より)」が21点、平山郁夫の「流沙朝陽」が19点などとなっています。

今回、持ち込まれた作品について、調査委員会は特殊なシールを貼り付けて本物か偽物かを区別できるようにしたということです。

この問題をめぐっては、組合の調査に対し、大阪の画商が偽物の版画を販売したことを認めていて、警視庁は、この画商や奈良県にある工房が関わったとみて、著作権法違反の疑いで捜査しています。