奈良市 6月中旬から独自に優先順位つけた業種でワクチン接種へ

新型コロナウイルスのワクチン接種について、奈良市は6月中旬から高齢者以外でも、訪問介護を担う介護職やホテル・旅館で働く人など、独自に優先順位をつけた業種を対象に接種を行う方針を固めました。

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐって、河野規制改革担当大臣は、自治体が高齢者への接種を7月末までに終えることを約束すれば、高齢者以外の人たちに、独自に優先順位をつけて接種を行うことを容認する考えを示しています。

こうした中、奈良市は7月末までに高齢者への接種を終えられる見通しが立ったことから、6月中ごろに独自に優先順位をつけて接種を行う方針を固めました。

訪問介護を担う介護職や、保育所や学童保育の職員、バスやタクシーなど交通インフラ事業の従事者、それに市の主要産業の観光業に携わる人のうち、ホテルや旅館で働く人が対象で、市内の事業所で働く人であれば、市民以外でも接種を受けられます。

6月14日から4日間、市内の運動公園に大規模な会場を設け、最大6000人余りに接種を行う計画です。

奈良市は「使用するのはモデルナ製のワクチンを予定しているので、現在進めている高齢者の接種には影響は出ない。社会を支え、人と接する機会がより多い人たちに、いち早くワクチンを届けたい」と話しています。