中国共産党 夫婦の子ども“3人まで”認める方針

中国共産党は31日に開催した政治局会議で、夫婦が3人まで子どもをもうけることを認める方針を示しました。中国では、少子高齢化が進む中、5年前にいわゆる「一人っ子政策」を廃止して、夫婦が2人の子どもをもうけることを認めましたが、今回、制限をさらに緩和することになりました。

国営の新華社通信によりますと、中国共産党は31日に開催した政治局会議で、近年、高齢化が深刻になっているなどとして、夫婦が3人まで子どもをもうけることを認める方針を示しました。

会議では、関連する政策や制度について整備を加速させると強調しましたが、具体的なスケジュールなどは明らかにしていません。

中国では人口の増加を抑制するため、30年以上にわたって夫婦がもうける子どもの数を原則として1人に制限する、いわゆる「一人っ子政策」を実施してきましたが、高齢化による労働人口の減少などが社会問題となる中、5年前の2016年に夫婦が2人の子どもをもうけることを認めました。

しかし、その後も子育てにかかる経済的負担や価値観の変化などを背景に、子どもの出生数の減少傾向に歯止めがかからない状況が続いていて、習近平指導部は今回、制限をさらに緩和することになりました。

急激に少子高齢化進む中国

中国では、急激に少子高齢化が進み、労働人口の減少が大きな社会問題となっています。

中国国家統計局が5月11日に発表した、去年の国勢調査によりますと、中国の総人口は14億1178万人と、10年前の調査と比べて7206万人増加しました。

年齢構成別では、
▽15歳から59歳までの労働人口は8億9400万人で、
10年前より4500万人減った一方で、
▽60歳以上は、全体の18.7%にあたる2億6400万人で、
10年前より8600万人増え、高齢化が一層、鮮明になりました。

また、子どもの出生数について国家統計局は、夫婦が2人の子どもをもうけることが認められた2016年は1800万人を超えたものの、その後は減少し、去年は1200万人まで減ったと説明していて、大きな改善は見られていません。

背景には、子育てにかかる経済的な負担の増加や、価値観の変化などがあるとされています。

中国では、労働人口の減少が大きな問題となっていて、今後の経済成長の足かせとなることや、年金などの社会保障費が増加して財政の悪化につながることが懸念されています。

この状況に対応しようと、中国政府は、定年退職の年齢を段階的に引き上げる方針であるほか、幅広い産業でAI=人工知能などの先端技術を活用した自動化を進めています。