インド 首都ニューデリーは感染者減少 外出制限を段階的緩和へ

新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が続いてきたインドの首都ニューデリーでは新たな感染者が減っているとして、31日から厳しい外出制限が段階的に緩和されることになり、一部の経済活動が再開しました。

ニューデリー 31日発表の感染者946人

インドでは、5月上旬、新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者が連日40万人を超える爆発的な感染拡大が起きましたが、このところは都市部を中心に減少傾向が続き、31日発表された新たな感染者は15万人余りとなっています。

首都ニューデリーでも1日の感染者が一時、3万人近くに上り、医療用の酸素やベッドが不足して多くの人が亡くなりましたが、31日発表された感染者は946人となっています。

ニューデリーでは、先月中旬から生活必需品の買い物など以外は原則として外出を禁止する厳しい措置が取られていましたが、地元政府は、感染対策と経済活動のバランスが必要だとして、31日から制限の緩和を始め、まず工場の操業と建設工事の再開が認められました。

今後も状況を見ながら段階的に緩和を進める予定ですが、感染者が増えれば再び措置を厳しくするとしています。

一方、インド全体では1日当たりの死者が連日3000人を超えるなど医療体制は厳しいままで、多くの州で外出制限措置が続いています。