全学連メンバーへの警察官の暴行認め賠償命じる 東京地裁

警視庁公安部の警察官に暴行を受けたと、全学連=全日本学生自治会総連合のメンバーが訴えた裁判で、東京地方裁判所は警察官による暴行があったと認め、東京都に対して合わせて120万円の賠償を命じました。

全学連のメンバー5人は、平成28年、都内で開いた集会の会場に着いた際に、警視庁公安部の警察官からマスクやサングラスを取られて顔を撮影され、突き飛ばされたり羽交い締めにされたりするなど暴行を受けたとして、都に賠償を求めました。

都は「職務質問の行為であり違法ではない」と主張し、争いました。

判決で東京地方裁判所の金澤秀樹裁判長は「警察官がメンバーを羽交い締めにしたことやマスクを取ったことなどは職務質問の行為とは言えず違法だ」と指摘し、都に対し、5人に合わせて120万円の慰謝料を支払うよう命じました。

一方、全学連が集会・結社の自由を侵害されたと主張した訴えについては「結果的に大会は予定どおり開催された」として退けました。

全学連「評価するが 集会の自由の侵害認められず残念」

全学連は「警察官の行為が違法だと認められたのは評価するが、集会の自由の侵害が認められず残念だ。公安警察の暴行は集会を妨害したいという意思の表れで、組織の責任を認めないのはおかしい」としています。

警視庁「主張認められず残念」

警視庁は「主張が認められなかったことは残念だ。判決内容を検討したうえで対応を決める」とコメントしています。