“高齢者接種 7月末終了を約束で 独自順位を容認も” 河野大臣

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は自治体が高齢者への接種を7月末までに終えることを約束すれば、高齢者以外の人たちに独自に優先順位をつけて接種を行うことを容認する考えを示しました。

新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府は医療従事者などに続き、7月末までに高齢者への接種を完了することを目指しています。

菅総理大臣は28日の記者会見で、来月中には高齢者への接種の見通しがついた市町村から、基礎疾患がある人を含め、広く一般の人への接種を始める考えを強調しました。

こうした中、河野規制改革担当大臣は29日夜、みずからのインターネット番組で、福岡市から7月中に高齢者への接種を終えられる見通しが立ったとして、保育士や小中学校の教職員などに独自に優先順位をつけて接種を行いたいという提案があったことを明らかにしました。

そのうえで「7月末までに高齢者に確実にワクチンを打ち終わると、自治体のトップが約束してくれれば、独自の優先枠を設けて打ってもらって結構だ」と述べました。

また、河野大臣は東京ではワクチンの接種を担う医療従事者への接種が遅れていると指摘したうえで、医療従事者を対象にした集団接種が検討されていると明らかにしました。