地球の“コア”に大量の水の成分か 東大などの研究グループ

地球の地下深くにあるコアと呼ばれる中心部に、水の成分が大量に含まれている可能性があることを東京大学などの研究グループが明らかにし、初期の地球にあった水の量を考える上で重要な発見だとしています。

現在の地球の海や陸にある水の総量は、地球の元となった小さな天体によってもたらされた水の量の推定値よりも大幅に少ないとされていて、水がどこにいったのか大きな謎とされてきました。

東京大学の廣瀬敬教授などのグループは、鉱物の中でも特に硬いダイヤモンドを使って高い温度と圧力をかけながら物質の状態を分析できる特殊な装置を開発し、地球の主要な物質と水を入れて温度が3500度で50万気圧という初期の地球の内部を再現しました。

すると、コアと呼ばれる中心部を形成する溶けた鉄の中に、大量の水が水素となって取り込まれることが分かったということです。

水素は鉄と結び付いて特殊な合金となっていて、研究グループが推計したところ、地球のコアの中には現在の海のおよそ50倍の量の水が水素として取り込まれている可能性があるとしています。
廣瀬教授は「地球の中心部にどのような物質があるのかは正確には分かっていない。今回の成果は初期の地球にあった水がどこにいったのかという大きな謎の解明につながる成果だ」と話しています。